とうとう今年から,人口が減少するらしい.少子化の原因として,女性の社会進出による晩婚化,出産・育児対策の遅れ,教育費負担増などいろいろいわれている.もちろんこれらはそれぞれ少子化に寄与しているのであろう.
しかし個人的な意見を言えば,「明るい将来が見えないから」である.宗教・民族対立が絶えずテロが頻発,HIV・新型インフルエンザなど新たな病の蔓延,日本では高負担社会の到来である.未来が現在よりも素晴らしい世の中になるというような楽観的希望は抱けない.戦後のベビーブームは,もちろん出征していた兵士が家庭に戻ったことも原因であろうが,戦争が終わり明るい将来を見ることができたからという側面も大きいはずである.小手先の少子化対策でどれぐらいかわるものだか.
ところで,日経新聞の夕刊に人口減少社会に関してコメントが載っていたが,その的はずれぶりに驚いた.「高齢化進む地方自立は難しく」と書いてある.若者が集まる都会に比べて,高齢者が多い地方は働き手もおらず,食っていけないという話であった.
確かに,現状では地方の方が高齢者比率は高い.しかし,団塊の世代が高齢化するころには,状況は一変する.集団就職などで都会に大勢が移動した世代が高齢者になると,都会の高齢者比率は今まで地方で起こったよりも急速に上昇し,20年ほどの間で東京都は全国で最も高齢化した地域になることが予測されている.
高齢化は,地方では終わった話,都市ではこれから顕在化する問題である.なのに,地方の問題であるかのようなステレオタイプのイメージを押しつける文章,センスなし.
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